慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科

223-8526 横浜市港北区日吉4-1-1
日吉学生部 大学院担当
TEL 045-564-2518

  • 資料を請求する
  • ホームページを見る

先輩紹介

加藤 めぐみ さん

加藤 めぐみ さん
慶應義塾大学大学院
システムデザイン・マネジメント研究科修士修了

40代~ 働きながら学ぶ 夢や希望を実現する

デザイン思考の必要性を感じ入学

子どもが生まれて数年たった40歳前に、これから先の自分の将来はどうなるのだろうと不安に感じたことがありました。特にお金の面です。そこで自分でライフプランを立てました。すると、夫婦ともにこのままの年収が続くなら、自分は55歳まで働けばあとは好きなことをしても生活はどうにかなるということが見えてきました。
55歳で会社を辞め、その後はNPOなどで社会貢献をしたい。早期退職後の人生の目標をこのように決めました。ただ私は、今勤めている製薬会社以外に勤務経験がありません。当時の私は40歳前ですから55歳まで15年ある。会社外で自分のスキルがどこまで通用するのか試してみようと考えました。
仕事では、当時から医薬品開発のプロジェクトマネージャーを務めていたので、プロジェクトのとりまとめ役として、あるNPOの活動に参加してみました。活動期間は1年。終えてみると、一定の手応えを感じることができ、自信を持ちました。その一方で、スキルをブラッシュアップする必要性も感じました。
今の時代は、決まったことをきちんとするだけでは十分ではなくて、答えがない中どうすべきか自分で考えてアイデアを出すデザイン思考が求められている。そうした力は今後もより重要になってくるだろうと考え、SDM(システムデザイン・マネジメント研究科)への進学を決めました。

多様なバックグラウンドを持つ学生たちとの学び

SDMには、1年次に、企業から実際に出される課題に対して、チームで解決策を考えて提案する「デザインプロジェクト」という科目があります。半年間の時間をかけて議論を重ねていくのですが、その中で自分の得手不得手がよく理解できました。
SDMには社会人学生が多く、様々な業界の方が学んでいます。仕事とは違い、年齢もスキルも経験も様々な個性豊かな人たちと課題解決策を話し合っていくうちに、私は独創的なアイデアを出すのは得意ではないし、ワクワクもしないと気づきました。
入学の目的はアイデアを出す方法を学ぶことだったのですが、仕事での役割と同じチームマネジメントのほうが向いている。みんなで出したアイデアをまとめてチームとして実現するプロセスのほうが楽しく得意で、人の役に立てることが改めてわかりました。
こう気づけたのはSDMが受け入れる学生の幅の広さ、懐の深さがあるのかもしれません。
実は、私はSDMに入る13年前に、KBS(同大学院経営管理研究科)を修了しMBAを取得しています。KBSは経営者を育てることが主要な目的のため、学生が目指す方向は大きな意味では同じです。
しかし、SDMは社会のあらゆるものをシステムとして捉え、問題を解決することに主眼を置いていることから、学生の経歴は多様で、方向性もまったく違います。興味も、研究対象も違うし得意分野も違う。みんな違ってみんないい。だから私もSDMでは素の自分の興味に向き合うことができました。そして、これだけ異なるタイプの人たちが集まりながら、社会をよりよくするという共通の目的に向かって話し合うのはとても面白かったですし、とても刺激を受けました。

自分自身を発見できる場所

修士論文のテーマは「家庭のマネジメント」です。子供が小さい家庭では、働くことと家庭生活の両立に苦労している人たちがたくさんいます。私自身もそうでしたが、家庭のことは誰かから教わるわけではなくて、見よう見まね。もし学ぶ機会があったとしても、料理や掃除の仕方といった細かい技術が大半で、家庭の活動を俯瞰して全体をマネジメントする家庭は多くありません。
私は、親元を離れて一人暮らしを始めた大学1年生のときに、家を維持する大変さを知りました。家庭のマネジメントは意外にスキルが必要。あれは、ある意味、私にとっての挫折で、同時に研究の原点でもあります。
研究では、共働きの男性、女性に集まってもらいワークショップを開催しました。家事、育児のほか夫婦間のコミュニケーションなど、俯瞰的に見て日々の問題点を書き出してもらい、ほかの家庭での解決策も一緒に見ていくというものです。参加者は自分の行動を振り返ったり、他の家庭の話を聞くことでいろいろな気づきを得られ、家庭での解決策を広げられたという結果が出ました。
この研究結果を、社会に還元したいというのが今後の私の目標です。「とにかくがんばろう」といった精神論ではなく、家庭をシステムとして捉えてマネジメントする。こうした考え方が広がれば、多く人を楽にすることができるのではないかと思っています。
SDMには多くの刺激があり、本当に充実した2年間でした。私は京都大学農学部を卒業後、同大学の大学院を出てから就職していますので、KBSを入れて3つの大学院で学んでいますが、間違いなくSDMが一番楽しかったです。研究を楽しみたい、見方の幅を広げたい、いろんな人に出会いたい、様々な研究に触れたい、人生を変えたい。SDMはそのどれも叶えてくれる場所ですし、自分自身を発見できる場所でもあると思います。

ページ上部へ