慶應義塾大学大学院経営管理研究科

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先輩紹介

胡 昳蝶(フ イディエ) さん

胡 昳蝶(フ イディエ) さん
慶應義塾大学大学院
経営管理研究科
修士課程2年

20~30代 退職後の再チャレンジ 夢や希望を実現する

将来どういう人間になりたいか。自問した結果MBAへ

中国出身の私は、大学を卒業後、日本企業の現地法人に就職。人事、社長室、メディカルマーケティングの部署を経験しました。社長室所属の際には経営トップのサポートに携わりましたが、そこで「自分は将来どういう人間になりたいか」「どうやって生きていくのか」と自問するようになりました。日本人のCEOや中国人の副社長等が仕事に向かう姿に刺激を受けたのだと思います。やがて、「社会に貢献できる知見を備えた人になっていたい」「経済性(お金を稼ぐ力)と社会性が両立した人生を送りたい」と思うようになりましたが、同時に「いまの私には知識だけでなく、特に組織をマネジメントする力が不足している」「総合的にビジネスを学ぶ必要がある」と考えるようにもなりました。私が4年間勤務した会社を退職してMBAコースで学ぼうと決めたのはそんな理由からでした。
「MBAといえばアメリカ」というイメージもあったのですが、アメリカにはアメリカ流の、アジアにはアジア流のビジネススタイルがあります。どちらか絶対的に良いわけではなく、自分に合うかどうかが大事です。高齢者向けのヘルスケアに関心を持っており、自分の過去の経験や知見を生かすなら日本での進学が最適だと考えました。
また、慶應の卒業生でもある上司の姿を見て慶應への好感度が高まったことも本研究科(KBS)を選んだ理由の1つになります。

歴史に裏打ちされた質と1年間300本の量を誇るケースメソッド

入学前、KBSについて調べた際にまず興味を持ったのはケースメソッドです。日本では他にもケースメソッドを採用するMBAはありますが、KBSには長年にわたってケースメソッドを採用してきた歴史があります。実際に授業を受けるようになって、日々、先生方の議論の導き方の素晴らしさに驚いているのですが、これもノウハウの蓄積によるものではないでしょうか。また、テーマのエッセンスをつかむには質に加えて量も必要ですから、1年間で約300本(2年間では約500本)という膨大なケースの数も貴重だと思っています。
特に印象深かったのは入学直後のマーケティングがご専門の余田拓郎教授の授業です。余田教授は、無意識の前提を許さずに突きつめて考えることを常に求めます。たとえば、「この店はなぜこういう立地を選んだか?」という質問に「人通りが多いから」と答えると、「なぜ、人通りが多いと良いのか?」と質問が続きます。とてもシビアで緊張しますが、そこまで考えて初めて本質にたどり着けるのですね。新しい思考回路が生まれた感覚を与えていただきました。
KBSはインプットだけでなくアウトプットの機会が多いことも特長の1つです。「委員長杯2017 KBS×Gunosy」というビジネスプランのコンペティションもその一環といえるでしょう。参加者はチームを組み、現在の日本社会が抱えている課題を自ら読み取って分析し、課題解決に向けたビジネスプランを提案します。私たちはペットの飼育環境の厳しさに焦点を当て、ペット医療に関するビジネスプランを策定して高評価をいただきました。ペットを飼う人が増えている一方で、平日のみ開院している動物病院が多く、共働きの家庭などはなかなかペットを診察につれていけないという実態に着目し、獣医と飼い主を結びつける新たなビジネスプランを発表したのです。現在はチームのメンバーとともにこのプランをもとにした起業を計画しているところです

“学びの場”は人脈と情報の質を決める

2年生からは、後藤励准教授のゼミに所属することが決まっています。後藤准教授は医師免許もお持ちの医療経済学の研究者です。医療政策に詳しい後藤准教授のもとで日本の介護ビジネスを研究し、中国の現状に合致したビジネスモデルを考えてみたいと思っています。高齢社会への対応で世界の先を行く日本のノウハウと、中国のニーズを合致させて国際連携を図れないかを検討し、40代でヘルスケアビジネスをスタートさせることがいまの目標です。
長く事業を続けるために企業が時代の変化に対応するように、人も環境の変化に対応できる能力が必要だと思います。MBAへの進学を検討されている方は、その力を鍛えたいと考えているのではないでしょうか。そのためには、現在の環境から離脱してみることも必要です。特に私と同じ外国人の方には、異なる文化や価値観にふれて、視野を広げたほうが良いでしょう。
先ほどの「委員長杯2017 KBS×Gunosy」で私たちは優秀賞をいただき、アメリカのシリコンバレーを訪問する機会を得たのですが、そこで出会った企業経営者の方がおっしゃっていた「立地は人脈と情報の質を決める」という言葉が胸に残っています。この“立地”を“学びの場”だとすれば、コスト(学費、時間)をかけ、社会人は仕事を辞めて進学するのですから、投資に見合う質の高い学校を選ぶべきだと思うのです。KBSを選んだ自分の選択は正しかったと思っています。

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