慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科

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教授紹介

大川 恵子 教授

大川 恵子 教授
慶應義塾大学大学院
メディアデザイン研究科

グローバル社会(Global Society)

新しい社会を創る「メディア・イノベータ」を養成

いま、社会は大きな変革の時代を迎えています。その1つが生産性や効率に代わって、創造性が経済的価値を生み出す「クリエイティブ・ソサエティ」(創造社会)時代の到来です。この新しい社会に必要な人材、あるいは社会そのものを創っていく人材、つまり「メディア・イノベータ」を育てるのが慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科(KMD)の役割です。
多くの国々では創造性に重きを置き、クリエイティブ産業やカルチャー産業の育成を国家戦略の一環にしていますが、日本が国際社会のなかで異彩を放ちながら世界をリードするためにも創造性は重要な資源となります。そのためKMDでは、必要な力を「デザイン」「テクノロジー」「マネジメント」「ポリシー」の4つの分野に分類し、これらの基礎力をつけた上で、さらにそれらすべてを結集してイノベーションを起こす環境を整備しています。
学生の皆さんには、入学後、「クラッシュコース」という3日間の合宿に参加してもらいます。これからまったく新しいことをはじめるにあたって、まずは従来の常識を壊してもらうためです。合宿では、これから2年間のKMDでの学びを感じることもできるでしょう。

実社会とつながる「リアルプロジェクト」で真の力を獲得

KMDでの2年間でもっとも力を入れてほしいのが「リアルプロジェクト」です。「リアル」ですのでプロジェクトは実社会とつながっていることが条件です。たとえば企業と協同で研究したり、自治体と一緒に取り組んだり、学校と組んだりとフィールドは様々です。教員2名の了解を得れば、自分で新たにプロジェクトを立ち上げることも可能です。いずれも共通しているのは、自分の研究によってこういう社会に変えたいというリアリティのあるゴールを持っていることです。
ただ、こうした取り組みは、ある程度の力を備えてそれを発揮していかなくてはなかなか進められません。その基礎力をつけるのが2014年度のカリキュラム改革で取り入れた共通基盤科目「イノベーションパイプライン(1)(2)」です。(1)では先に述べたKMDが柱とする4つの基礎力を徹底的に身につけます。さらに(2)ではそれを融合させながらアイディアからリアリティのある創造を構築する力を磨きます。こうして半年経つとリアルプロジェクトに邁進する基盤ができあがります。
そうして備えた力を生かし、学外の方々とコラボレーションしながら社会に寄与できる価値創造にチャレンジしていきます。当然、学生はリアルプロジェクトを推進していくなかで様々な課題に直面します。それらを学内外のメンバーとともに乗り越えていくプロセスに、リアルプロジェクトの真の価値があります。

グローバルエデュケーションの新しいカタチを創造する

私の研究テーマはICTと教育です。具体的にはICTを活用しながらグローバルエデュケーションの新しいカタチを創造しようというものです。インターネットの普及で、国家もかつてのような確固とした存在ではなくなってきています。グローバルな問題は国が解決するのではなく、グローバルに解決することが求められています。そんな時代にあって、大学生や高校生、もっと小さな子どもたちがグローバルな世界を感じ、そして地球環境を含めた未来を考える機会の創造が必要だと考えたのです。
学生と推進するリアルプロジェクトにおいても、日本の高校生がアジアの国々の高校生と21世紀の問題を一緒に考える場を設けたり、世界各国の幼稚園をインターネットでつなげ、園児が「お遊戯」を見せ合うことでダイバーシティを感じる機会を創出したりしています。ほかにも、小学1年生からタブレットの使い方を教え、タブレットも鉛筆もはさみも同じという意識を持たせる「文房具プロジェクト」というものも進行しています。1年間の授業を終えると「僕はタブレットを使って図鑑をつくりたい」という子まで出てきます。
KMDには留学生も多く、自国の課題を解決しようとする学生もたくさんいます。教育で社会を変えることに興味のある方はぜひ来ていただきたいですね。そんな環境のなかで一緒にグローバルエデュケーションについて考え、カタチにしていくプロセスは非常に刺激的で有意義だと思います。

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