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MBAはこう使う!

英国アーユルヴェーダカレッジ校長 石井泉氏(下)

企業向けに新サービス準備 心の問題にMBAの視点生かす

2015/10/20  (2/3ページ)

■ベンチャー経営の仕事は順調に見えたが、思わぬところでキャリアの曲がり角を迎えた。

 住友信託の時と同様、バイオベンチャーの世界でも、女性でMBAホルダーというだけで目立つ存在だったと思います。それは仕事をしていく上では必ずしも悪いことではありません。しかし、やはりもともと文系の私には、根本の技術を深く理解できるというわけではない。理解できないと営業も難しい。そこに限界を感じたこと、様々な経営上の問題も生じて、自らが経営を続けるだけの将来のビジョンを描くことができず、数年後に株を一部上場企業に売却し、会社を手放しました。

 会社を売却する過程で、ごたごたもたくさんあり、強烈なストレスに見舞われ、うつのような症状にも悩まされました。それを機に健康に関心を持つようになり、1年間で、さまざまな健康関係の本を200冊ぐらい読み漁りました。読んでみると、アンチエイジングとか、アロマとか、代替医学とか、面白そうな話がいっぱいで、その中にアーユルヴェーダもありました。

 そこでまたしても、人の縁で、アーユルヴェーダの学校を経営している会社に出資することになりました。そして、いつの間にか、経営を引き継ぐことになったのです。それが現在の英国アーユルヴェーダカレッジです。

 このスクールは、もともと1997年にロンドンで設立された学校と提携関係にあり、その日本校として運営しています。経営上は、以前立ち上げた2社のライフサイエンス会社のうち、今も所有している「アクシアバイオ」の事業の1つです。アクシアバイオは当初、先端技術の開発でスタートした会社でしたが、アーユルヴェーダを日本で広めることと人材を育成することがメーンの事業になりました。

 校長として学校の経営に就いてからは、自ら講師やセラピストを務め、現場の経験も積みました。経営面では、マーケティングのやり方を変えたり、講師やカリキュラムを整備したりして、経営を引き継いでから、3年ほどかけて立て直しができました。現在は、ウェブマーケティングにも力を入れています。

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