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MBAはこう使う!

MSDマーケティング本部・部長 中島理恵氏(上)

ステップアップめざしトヨタを休職、ハーバードへ

2015/04/07  (1/3ページ)

 アベノミクスが掲げる女性の積極活用。とりわけ女性幹部の育成は、各企業にとって大きな課題だ。そうしたなか、米系製薬会社MSDでは一昨年、日本法人では初となる女性の営業部長が誕生した。抜擢されたのは中島理恵氏(37)。ハーバードビジネススクールを卒業し、2011年にMSD入り。MBAの知識や経験をテコに、日本社会のガラスの天井に挑もうとしている。

■東京大学法学部を卒業し、トヨタ自動車に入社した。

 大学時代はそれほどしっかりとしたキャリアプランを描いていたわけではありません。資格を取ることが女性がキャリアを築いていく上で重要だといわれていたので、当初は弁護士を目指していました。ただ、いざ勉強し始めてみると、法律にはあまり興味がわきませんでした。司法試験に向けての勉強はとても辛く、結局、法曹界を目指すことは大学4年の頭に諦めました。

 大学4年の5月には、まだ択一試験を受けていたので、就職活動は大きく出遅れました。いざ、会社訪問を始めようとした時には、企業の採用活動はすでに終盤。メーカーかコンサルティング会社ぐらいしか残っていませんでした。私は海外と密接に仕事ができる業界・職種を志望していたので、メーカーならそのチャンスが大いにあると思い、最終的にトヨタ自動車への就職を選択しました。

 配属されたのは渉外部。当時はちょうど世界貿易機関(WTO)の交渉が盛んな時期で、他の自動車メーカーと一緒に、米国や欧州に輸出する日本車の関税引き下げの要望を、経済産業省を通してどう交渉の場に反映させるかというような仕事を主にしていました。

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