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MBAはこう使う!

クロスアート代表取締役CEO 米村智裕氏(下)

演奏家の論理脱却へMBA携え挑む

2015/02/18  (1/3ページ)

■就職はベンチャーキャピタルの日本アジア投資だった。

 在学中に、企業の合同就職説明会のような催しが開かれました。連日、何百社という数の企業がキャンパスに来て、代わる代わる説明会を開くのです。ある日、会場内で変わった名前の会社が目にとまり、好奇心から立ち寄ってみました。それが日本アジア投資でした。大企業のオーソドックスな説明会とは対照的に、日本アジア投資の説明会はハイテンションで、「来たら絶対にいいことあるから」と積極的。その時に初めてベンチャーキャピタルの存在を知り、説明を受けて、一目ぼれしてしまいました。

 ちなみに、音楽業界への就職は、最初から念頭にありませんでした。いきなり音楽業界に入ったら、自分がずっと感じていた何か非効率なものに自分自身が染まってしまう気がしたからです。その点、ベンチャーキャピタルはぴったりでした。いろいろな業種を見ることができ、経営者とも話しができ、経営に近い位置にいることができる。非効率とは対極的な所にある業界のように思いました。

 入社して配属されたのは、セカンダリー投資の部署でした。セカンダリー投資とは、他のベンチャーキャピタルや事業会社などが投資したベンチャー企業の株をまとめて買い受け、値上がり後に売却して収益を得るビジネスです。投資対象の業界は多岐にわたるので、様々な業界を見ることができ、知的好奇心が満たされました。投資に関する専門知識が日々身に付いて行く実感もありました。投資業務なので、財務の知識は必須です。皮肉にも、HMBA時代、一番苦手だった財務の勉強が、仕事をする上で最も役立ちました。また、経営者にインタビューする機会もたくさんありましたが、経営の基本的な考え方を学んでいたことは、相手の話を理解する上でとても大きかったと思います。

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