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MBAはこう使う!

エグゼクティブ・コーチ 和気香子氏(上)

女優から転身 NY大でMBA

和気香子氏(上)
エグゼクティブ・コーチ

2014/11/19  (3/3ページ)

■課題はそつなくこなすも、授業ではビジネス経験の無さがハンディになった。

 授業はちゃんと教科書を読んで準備して臨めば、先生の言っていることは大体わかりました。リーディングの課題も、量が多く大変でしたが、私はもともと読むのが速いほうなので、英語でもわりとすぐに速く読めるようになり、睡眠時間を削ってまでの勉強はしなくて済みました。

女優時代の写真は今もスマホに保存している女優時代の写真は今もスマホに保存している

 また、日本の大学の教科書というのは学者が書くような難解な文章が多いのですが、米国のビジネススクールの教科書は、どの教科書もとてもわかりやく平易に書かれているので、理解しやすかったのです。

 大変だったのはやはり授業での発言です。NYUでは授業での発言はそれほど重視されないとはいえ、それでも評価全体の2割ほどを占めています。ですから、私も発言しなくてはと思いました。でも英語で話すことには自信がないので、議論に割って入る勇気はない。そこでとった作戦が、何を話すか前日に考え、授業の最初に手を挙げて発言してしまうという手です。私の場合は、さっと手を挙げてI have a question と切り出してから、考えてきたことを一気に話していました。

 もうひとつ大変だったというか非常に戸惑ったのは、ケーススタディーです。ケーススタディーは、質問が漠然としていて、答えも正解がない。私の得意な数学には必ず正解がありますが、ケーススタディには正解がない。今はその意味を理解できますが、そのときは、正解がないということはどういうことなのかイメージが全然わきませんでした。さらにいえば、私にビジネス経験がまったくなかったことも、ケーススタディーで戸惑った原因でした。

 卒業後の進路に関しては、何も考えていませんでした。というより、考えることから逃げていたように思います。だから、夏休みもインターンもせずに、パリに行ってフランス語の勉強をしたりしていました。企業派遣ならまだしも、自費で来ているのにそんな風だったので、周りから不思議な人だと思われていたに違いありません。

インタビュー/構成 猪瀬 聖(フリージャーナリスト)

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