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MBAはこう使う!

ゴルフダイジェスト・オンライン社長 石坂信也氏(下)

授業の事業計画作り、起業の契機に

石坂信也氏(下)
ゴルフダイジェスト・オンライン社長

2014/11/13  (1/3ページ)

■99年、MBAを取得して帰国。希望通り、金融企画部に配属になったものの、わずか半年で三菱商事を退職した。

 金融企画部では、MBAの知識を買われ、ファンドの設立や企業買収、ネット事業の立ち上げなどにかかわりました。ある意味、MBAのおかげで、社内でのキャリアチェンジに成功したといえます。

 ただ、金融企画部の仕事は、それはそれで面白かったのですが、実際にいろいろな案件を手掛けるうちに、大手商社が不良債権に近い種類の企業買収やネット事業を展開することへの限界も感じ始めていました。言い方を変えれば、特殊な企業買収もネットビジネスも、大手商社には向いていないという確信を持ちつつありました。

 そのころ自分の中では、ネット関連で起業したいという意欲が高まっていました。もともと起業に対し漠然とした関心はあったのですが、MBA留学してその思いがより強まりました。なにせ、当時の米国はネットバブルで、ネット起業が流行していましたから。そうした起業熱に侵されたところもあったと思いますね。とにかく、ネット起業をしたかったので、退職を決めました。

 GDOのアイデアも、ハーバードの授業がきっかけでした。当時はビジネススクールの授業もネット関連が人気で、私もその中のひとつを履修しました。その授業で事業計画を書く課題が与えられたとき、私は、日本でゴルフ関連の本や雑誌を出版するゴルフダイジェストを題材に、既存の事業体がネットをどう取り込み次の成長戦略に結び付けていくかというテーマで書きました。ちなみに、ゴルフダイジェストは私の従兄弟が経営する会社で、名前は使わせてもらっていますが、会社組織としては互いに完全に独立しています。

 授業で書いた事業計画が必ずしも現在のGDOに直結したわけではありませんが、起業のヒント、きっかけになったことは確かです。事業計画を書くために行った日本のゴルフ業界の分析や市場リサーチも、結果的に、起業に非常に役立ちました。

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