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MBAはこう使う!

NTTデータ第二金融事業本部グローバルビジネス企画担当部長 竹倉憲也氏

「居心地の良い場所から一歩踏み出せ」が最大の教え

竹倉憲也氏
NTTデータ第二金融事業本部グローバルビジネス企画担当部長

2014/08/19  (4/6ページ)

■帰国後は、金融事業本部に戻り営業の仕事に就いた。

 MBAを取って大きく変わったのは、世界中から集まってきた優秀な学生たちと切磋琢磨したり、マッキンゼーでサマーインターンシップを経験したりするなかで自信がつき、新しいことに挑戦する一歩を踏み出す勇気と面白さを実感できたことでした。UCLAで"Putting yourself out of comfort zone"(居心地の良い場所から一歩踏み出せ)という言葉に何度か触れて以来、今でも折に触れて思い出して自分を奮い立たせています。もちろん、授業で学んだ知識やスキルも役立ってはいますが、それはどちらかといえば些末なことだと思います。

 例えば、NTTデータは今でこそM&Aに積極的ですが、当時はそれほどでもありませんでした。私は課長代理として、営業の仕事をこなしつつ、これからは成長戦略の一つとしてM&Aが必要だと考え、上司に説いて回りました。初めは相手にされませんでしたが、そのうち当時の副社長から、「そこまで言うならお前が中心になってやってみろ」と言われ、金融分野のM&Aのチームを立ち上げることになりました。

 具体的には役員に順番にアポを取り、事業を拡大するために獲得したい製品や人材、顧客基盤などについて話を聞いて回りました。一方、投資銀行にこちらの意向を伝えて買収候補となる会社のリストを出してもらい、それを分析し、実際に自社の弱点を補うことができる会社の買収まで漕ぎ着けました。

 また、こうした本業のかたわら、社内の部署の壁を越えて社員同士が助け合う企業風土を作る手段としてソーシャルメディアに着目し、有志を募って社長を含めた経営陣に社内SNSを提案しました。まだフェイスブックが一部の学生の間だけで使われていた2005年の話です。結果、社長の了解を取り付け、世界に先駆けて社内SNSを立ち上げることに成功しました。この取組は2009年、企業情報化協会から第26回ITマネジメント革新賞を受賞しました。

 副社長に直談判してM&Aのチームを立ち上げたり、社内ボランティアチームを結成して経営会議で社内SNSの構築を提案したりといったことは、SEだった昔の私には思いもつかなかったと思います。これも、ビジネススクールの2年間で培った自信、その気になれば何でもできるというチャレンジ精神の賜物だと思っています。

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