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MBAはこう使う!

キーコーヒー社長 柴田裕氏

上場準備で気づいた会社に足りない力

柴田裕氏
キーコーヒー社長

2014/07/16  (1/6ページ)

 東京五輪開催の2020年に創業100周年を迎える、レギュラーコーヒー製造販売大手のキーコーヒー。12年前に経営のバトンを受け継いだ柴田裕社長(50)は、同社初のMBAホルダーでもある。外資や異業種からの参入で競争が激化する日本のコーヒー市場。老舗の伝統を守りつつも、ビジネススクール仕込みの経営手法を積極的に取り入れ、業界の「勝ち組」を目指す。

■慶応義塾大学経済学部卒業と同時に、キーコーヒーに入社した。

 就職活動では、銀行や商社なども選択肢の一つとして考えました。でも、父親や家業へのさまざまな思いがあり、結局、キーコーヒーへの入社を決めました。

 社員の前ではあまり言いたくないのですが、父とは仲がいいんです。父は、会社を上場させたいという夢を語っていました。そんな父を支えてあげたいと、ずっと思っていました。

 もうひとつは家業に対する思いです。キーコーヒーは1920年、私の祖父が横浜で創業し、戦後、本社を東京に移して成長してきました。よく家業から企業へと言いますが、私は、会社というのは企業になって初めて世の中の信頼を得ることができると考えています。当社も最初は個人商店からスタートし、それが稼業になり、やがて家業に、そして企業にという歴史を歩んできたわけです。そうした中で当時私は、キーコーヒーが、コーヒー屋ではなくコーヒーの会社として社会にきちんと認識され信頼されるようになりたいと、ずっと思っていました。

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