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リーダーの母校

及川美紀・ポーラ取締役執行役員が語る(下)

「見返りを求めるな」 東女で育んだリーダーの要件

2018/03/20  (1/3ページ)

 「東女(とんじょ)」の愛称で知られる東京女子大学(東京・杉並)出身のポーラの及川美紀取締役執行役員(49)。東女では、女性文学の授業や働く女性の先輩にあたる先生たちから、精神面で大きな影響を受けたと話す。一方、アルバイトや卒業謝恩会のとりまとめ役などを通じ、リーダーとしての素養も身に付けていった。

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及川美紀・ポーラ取締役執行役員

■様々なアルバイトをこなした。

 寮生活は友達もできてとても楽しく、キャンパスの中にあるので通学も楽。そして何より余計なお金を使わずに済みました。でもいろいろな当番が回ってくるので、アルバイトが十分にできない。田舎の妹が私を頼って東京に出てくるのがわかっていたので、そのためにもお金を稼がなくてはと思い、1年で退寮しました。

 2年からは、授業に出る以外の大半の時間はバイトに費やしました。朝はまず、賄い付きの喫茶店で働いてから登校。夜は、別の賄い付きのカフェで閉店時間まで仕事。そのほかに週2回、家庭教師をやり、さらに土日は、展示販売やイベントの手伝いをしました。

 こうしたバイトを続けながら、4年生になってからは平日の昼間も働き始めました。卒業に必要な単位は3年までにほぼとり終えていて、学校に行く必要があるのは水曜日のゼミぐらい。大学近くの大手総合住宅メーカーの事務所で、朝9時から夕方5時半まで、社員と同じ制服を着て、事務の仕事をしました。水曜日は、途中で私服に着替えてゼミに出て、終わったらまた事務所に。完全にOLでした。奨学金とアルバイトで、家賃・生活費・学費はなんとか賄えました。働けることはとてもありがたかったです。

 授業やバイトも楽しかったですが、でもやはり一番楽しかったのはサークル活動です。

 東女には東京大学と合同のテニスサークルがいくつもあり、私も最初は、ふつうの女子大生らしくテニスをやりましたが、華やかなことが私にはあわなかったようで半年で辞めました。

 次に入ったのが、早稲田大学と合同のソフトボールサークル。週2回、近くのグランドで泥にまみれて練習し、練習後にみんなで飲みに行ったり、夏休みは合宿をしたりと、友人たちとの時間を楽しく過ごしました。皆で力をあわせてボールを追うという努力する楽しさに夢中になりました。

■卒業謝恩会の実行委員長を買って出た。

 高校もそうですが、女子校のメリットは、ゼミ長やイベントのリーダーなど共学なら何となく男子が引き受けるような仕事を、女子が自分たちでやることで、積極性やリーダーシップを身に付ける機会を得られることです。

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