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リーダーの母校

飯島彰己・三井物産会長が語る(下)

商社トップのグローバルな発想力の鍛え方

2018/03/06  (1/3ページ)

 「商社マンを目指したのは、中高時代を過ごした栄光学園(神奈川県鎌倉市)の環境が大きかった」と語る三井物産の飯島彰己会長。栄光で培われた価値観は、グローバル感覚とキリスト教の精神だったという。リーダーとなってからの決断にもその背景が大きく影響していると飯島会長は話す。

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■外国人神父が多く、先生方からグローバル感覚を肌で学んだ。

 当時の栄光学園には、外国人の神父様がたくさんいました。今はゼロですが。修道院が隣接していたので、授業を持っていない神父様もいましたね。アメリカ、アイルランド、アルゼンチン......様々な国籍の人がいた。栄光は多国籍な学校でした。外国の価値観を自然に受け止められたし、英語も当たり前の環境でした。

 私はよく修道院に本の整理に行きました。そこで神父様から自分の生まれた国の話を聞きました。よく覚えているのは、それぞれの国の地図は、自分の生まれた国が中心に描かれていることです。私たちは無意識に「地図の中心は日本」と考えていました。こうしたグローバルの感覚は、先生たちのものの考えから自然と身についたと思います。

 商社マンを志望したのは、こうした栄光での経験が強く影響しています。自然に将来は世界と仕事をしたい、と思うようになっていました。栄光の卒業生は、外交官も多いです。

 学問や運動だけではなく、カトリックの精神にも大きな影響を受けました。実は、高校1年のとき、洗礼を受けようかと思ったのです。学校が強制したわけではありません。

 ともに新約聖書や旧約聖書を読んで勉強した同級生の何人かは、洗礼を受けていました。しかし、私は本当に悩みました。信者になったあとの罪は重いといわれ、非常に悩んで最後は1週間前に断りにいきました。ただ、たくさん勉強したので倫理観は強くなりました。

■横浜国立大学に進み、卒業後、三井物産に入社した。配属されたのは大阪の審査部。カルチャーの違いに戸惑った。

 今では許されないでしょうが、当時は関西弁でしょっちゅう「アホか」と怒られました。

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