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リーダーのマネジメント論

GMOインターネットグループ代表 熊谷正寿氏(下)

「ガラス張りが一番」みんなの給料も丸わかり

2017/10/10  (1/3ページ)

 「映画で見た世界から、新しい事業がインスパイアされた」。映画事業に携わる叔父の影響もあって映画の世界に親しんでいたというGMOインターネットグループの熊谷正寿代表。一代で4900人の従業員を抱える企業集団を生んだカリスマは、「リーダーの条件は大きな夢を描き、共有する力があること」と語る。ネットビジネスに参入するまでの経験について語ってもらった前編に続き、後編では、これからの事業の在り方や人材育成について聞いた。

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■原理原則は、360度評価と立候補

 ――新卒だけでもグループ全体で毎年100人以上を採用していると思いますが、どのように人材育成に取り組んでいますか。

 「人材育成で一番大事なことは、教育のシステムよりも心の底から『褒める』こと、間違っていると思ったら、相手の成長につなげられるようにすぐ『叱る』こと。そして『褒める』『叱る』に加えて、仕事に『誇りを持ってもらう』ことだと思っています。この3つで人は初めて、『自走式』の働き方になります」

 「結局、人は人のいうことを聞くものではないのです。皆さん、『これをやりなさい』という育て方をされますが、私は自発的に仕事をやろうと思えるかどうかが大切だと思っています。そして、それは仕事に誇りを持てないとできないんですよ」

 ――GMOインターネットグループの評価制度、人事制度はどういうものですか。

 「我々の原理原則は、360度評価と立候補です。自ら『やる』といった人に仕事を任せる風土です。私は株主なので、役員を指名することもできますが、こちらから頭を下げてお願いした人は過去に一人もいません。『自分がやります』といった人から選んでいます。毎年何人か『役員をやりたい』という人がいるので、スタッフの前でプレゼンテーションしてもらい、役員にふさわしいかどうか、全員で点数をつけます。同様に、現役員でもふさわしくないと判断されたら外します」

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