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リーダーのマネジメント論

ストライプインターナショナル社長 石川康晴氏(下)

IT技術者も6時退社、社長会議は半分に

2017/08/04  (1/3ページ)

 若い女性に人気のアパレルブランド「アース ミュージック&エコロジー」などを手がけるストライプインターナショナル。23歳で創業した4坪の店を、売上高1200億円超の企業に育て上げたのが石川康晴社長だ。衣だけでなく食、住も含めたライフスタイル全体に事業領域を広げ、グローバル展開を目指す同氏に、人材の活用術を聞いた。

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■中国市場攻略 年収上限2500万円では勝てない

――2011年から中国に進出するなどグローバル展開を本格化しています。海外事業における人材の確保にはどのような戦略で臨んでいますか。

 「中国には僕自身も2年間住んで現地の事情をつぶさに見てきました。人の考え方も、マーケットの規模も日本とは全く違う、難しいマーケットなので、人事についても考え方をガラリと変えないといけません。特に営業の最前線で戦うCOO(最高執行責任者)や、デジタル戦略を担うCOD(最高デジタル責任者)などは、現地のことを知り尽くした人材でなければ務まらない」

 「ですから、底なしのお金を出してでもいい人を現地で見つける覚悟が必要です。中国最大のインターネットショッピングモールであるT-mall(ティーモール)や、中国版ツイッターとも言われる微博(ウェイボー)の上位幹部などは、世界中の企業で取り合いになっていますから、日本の感覚で『取締役の年収は会社の定款で2500万円まで』などと言っていては勝負にならない。いかに覚悟を決めて、人材調達のバジェットを用意できるかがカギを握ります」

■「面白いことができそう」という期待感

――2015年からは「ライフスタイル&テクノロジー」に事業領域を広げました。日本でも今、テクノロジー人材は引く手あまたですが、優秀な人材の採用には何が必要ですか。

 「テクノロジー人材については、実は今、大きな潮目を感じているところです。というのは、これまでIT(情報技術)企業の中にとどまってきた優秀な人材が、『このまま同じ会社にいても、成長できない』という理由で外に出始めているんですね。そんな中、うちがアパレルという領域にとどまらず、いろんなチャレンジをしているというメッセージが届きやすくなってきた」

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