ルーテル学院大学大学院 総合人間学研究科 社会福祉学専攻

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先輩紹介

坂入 竜治 さん

坂入 竜治 さん
ルーテル学院大学大学院
総合人間学研究科
社会福祉学専攻
博士後期課程3年

20~30代 働きながら学ぶ 幅広い知識の習得

自分の仕事の根拠を追求するために入学

大学では社会福祉を学び、卒業後は精神科病院でソーシャルワーカーとして働いていました。病院での仕事は充実していたのですが、精神障がいのある人たちの生活の質が向上しているかどうかがわかりづらいというのが長年の悩みでした。医師や薬剤師の仕事は、手術や薬などによって症状の経過が見えやすいのに比べて、生活を支援の対象とするソーシャルワーカーの仕事は効果が見えづらいのです。12年間ほど働いていたので現場で必要とされるスキルや知識には自信はありましたが、「経験と勘だけでやっているのではないか?根拠はあるのか?」という疑問が生まれました。本当に障がい者のために貢献できているのかという不安のようなものですね。
そんなことを悩んでいたときに、書店で出合ったのが福島喜代子先生の『ソーシャルワーク実践スキルの実証的研究』という書籍でした。まさに私の悩みを解決してくれるタイトルでしたので自然と手にすることに。その書籍と出合って衝撃的だったのがソーシャルワークという効果が見えづらい仕事を、目に見えるかたちで社会に伝えていく研究があるという事実でした。長年にわたって現場で働いてきましたが、自分たちの仕事に根拠を見出す方法があることを初めて知ったのです。
福島先生がルーテル学院大学大学院で教鞭をとっていることを知って、実際に訪問して相談し、オープンキャンパスにも足を運びました。そして本格的に学ぼうと決断して、本専攻に入学したのです。

実習の重視など実践的な学びが効果的

本専攻の修士課程に入学したのは2011年。病院で働きながら3年間で博士前期課程を修了しました。本専攻の良いところは、社会人が利用しやすい開講時間が設けられている点です。木・金曜日の夜と土曜日に授業を受けられるため、仕事との両立はスムーズにいきました。こんな利便性からか、本専攻には社会人が多く、私の同期も社会人ばかり。様々な福祉の現場で働いてきた人ばかりなので、私と同じように現場の悩みを持っている人が多かったのは、まさに同志を得た気分でした。そんな仲間と意見交換をしたり、現場の課題が共有できたりしたのは大きな刺激になりました。
もうひとつの特徴は実践的な学びです。ソーシャルワークという仕事は、理想と現実のギャップをいかにして埋めていくかが大切になりますが、そこでの問題点や解決の糸口を見つけるきっかけとなるようなカリキュラムが用意されていました。こうした学び方は現場を体験した者にとっては非常に親和性があると感じています。
とくに実習での学びは実りあるものでした。自分で実習施設を選ぶことができ、私も以前から興味があった福祉施設を選びました。そこは運営側と利用する障がい者の方がパートナーとして一緒に運営する方法を導入しています。そうした運営理念を素晴らしいと感じて選んだのです。実際に実習に行くと理念通りに運営しているのを目の当たりにして、非常に多くのことを学びました。

今後は研究者・教育者として福祉現場を支えたい

博士課程前期も修了し、2015年からは博士後期課程で学んでいます。本専攻を選んだことで研究者や教育者の道を進む決意をしました。というのも本専攻の先生方は、現場経験が豊富な方が多く、私が目標とする存在でもあったからです。そうした先生方にご指導いただくうちに、現場の仕事に専念することも大切ですが、より大きな影響力を発揮しながら福祉現場や社会を変えられるのではないかと思い始めました。現在は他大学で研究者・教育者として働きながら博士号取得のための勉強に励んでいます。
今後は、様々な事例から実践的なソーシャルワークのあり方を抽出する研究をしていけたらと思っています。いずれにしても本専攻で学んだことを生かしながら根拠のあるソーシャルワークの発展を目標に研究に取り組むつもりです。そして本専攻で研究を重ねた理論と実践の融合を目指して、現場で働くソーシャルワーカーや大学などで福祉を学ぶ学生を支援していきたいと考えています。

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