慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科

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日吉学生部 大学院担当
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先輩紹介

金谷 武明 さん

金谷 武明 さん
慶應義塾大学大学院
メディアデザイン研究科修士課程修了
外資系IT企業勤務

40代~ 働きながら学ぶ 夢や希望を実現する

インターネットの魅力を生かせる世の中を作りたい

インターネットの世界で仕事をするようになってかれこれ12年。現在は自社のサービスに関する情報発信を担当しています。具体的には、ユーザーにとって有益なウェブサイトがより見つけられやすくなるために、検索のしくみについて理解を深めてもらうことが私の仕事です。ふだんは主に制作者に向けた活動をしていますが、ときには一般ユーザーにネット検索のスキルについてお話しすることもあります。そうした機会にたびたび感じていたのが、「技術の進歩にユーザーの知識やスキルが追いついていないのではないか」ということです。
私は20代を音楽活動に没頭して過ごし、当時普及し始めたインターネットにはバンドの プロモーションツールとして出会いました。ライブの告知にとどまらず、自分たちの曲をネットに上げればミック・ジャガーが聴いてくれるかもしれない。そんな可能性を秘めたメディアの登場に大いに興奮した私にとって、企業がどんな便利なツールを作ってもそれが活用されない状況は残念なものです。東日本大震災などをきっかけに、インターネットが社会に貢献する力が認識されつつあるだけになおさらです。私が慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科(KMD)で学ぶことを決めたのは、この状況を変えるきっかけを得たいという思いからでした。

自由なカルチャーの中で新たな視点を身につける

KMDへの入学を検討中の方のなかには、「興味はあるが何ができるかイメージしにくい」と感じる方もいるのではないでしょうか。実は私もその1人でした。KMDは学生の年齢も経歴も学びの目的もさまざまで、世の中に新しい価値を生むことであれば何をやってもいいという場所。さらには、三振を恐れずホームランをねらうアイデアが高く評価されます。「何ができるか」をつかみづらいのは、この自由なカルチャーのためかもしれませんね。
私なりの理解では、KMDはデザイン、テクノロジー、マネジメント、ポリシーの4系列の科目を色々学べるのが特徴の1つで、デザイナーがマーケティングを学んだり、ファイナンスの専門家がスケッチを学んだりして新しい視点を養うことで、これまで解決できなかった問題の解決を目指すのです。
私自身で言えば、インターネットに関わってはいますが、テクノロジーだけではなく、ポリシー寄りの仕事もしています。もともと“モノ”を扱わない世界でもあるので、KMDで3Dプリンターやレーザーカッターなどの最先端のものづくりに触れられたことは非常に新鮮でした。こうした経験のおかげで、これまで他人事だった領域も「自分だったら」と考えられるようになった。以前なら思いつきにこだわってしまっていたところが、問題解決の筋道を俯瞰できるようになった。これがKMDでの学びの成果の1つだと思います。

「自分の人生や世の中を変えたい」という熱意に応えてくれる場所

KMDのハイライトである「リアルプロジェクト」では、私は「公開情報による新たな情報リスクに対応した、インターネット検索による情報モラル教育用の教材 」をテーマに高校生向けの模擬授業を行いました。SNSの炎上騒ぎに見るように、ネット上の情報公開のリスクが高まっていることはご存じのとおりです。匿名でSNSを利用していても、ウェブサイトに掲載された過去のスポーツ大会の入賞記録などがヒントになって出身地が判明し、個人が特定されてしまうことがあるのです。このプロジェクトでは、単にその危険性を伝えて情報発信を気をつけましょうというものでなく、自分の名前を検索させ、断片的な情報が統合されて自分につながるプロセスを体験してもらうことを眼目としました。前後の意識調査からネットリテラシーが養われたと言える結果を得ることができ、一定の成果をあげられたのではないかと思っています。
先ほど触れたようにKMDは非常に自由な場所ですから、とにかく受け身ではもったいない。反対に、明確な目標と熱意を持って先生方にくらいつけば世界はどんどん広がります。私にとっては、修士論文の主査を担当いただいた中村伊知哉教授をはじめ、砂原秀樹教授、加藤朗教授といった日本のインターネットを牽引する方々から助言をいただけたことはこの上ない刺激になりました。自分の人生や世の中を変えたいという熱意を持った人にとって、KMDの2年間はまたとない時間になるはずです。

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