慶應義塾大学大学院経営管理研究科

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先輩紹介

源田 佳祐 さん

源田 佳祐 さん
慶應義塾大学大学院
経営管理研究科2年

20~30代 退職後の再チャレンジ 夢や希望を実現する

独立を視野に入れ、世界基準の教育品質を誇るKBSに入学

大学卒業後はいくつかの教室を運営する学習塾に就職。教育業界を志望したのは、かつてお世話になったスポーツトレーナーの存在が大きく影響しています。私は10代の頃、プロ野球選手を目指していました。高校生になって「将来の夢はプロ野球選手」というと、周囲から呆れられることもありましたが、その方は真剣に応援してくれたのです。そしていつしか、自分も子どもたちにとってそうした存在になりたいと思うようになっていました。
しかし、学習塾の仕事はジレンマとの戦いでもありました。私は講師を兼ねた教室責任者(校長)を務めていたのですが、講師のモチベーションを上げるアイデアがあっても本社の意向で断念せざるを得ない場面が多く、自ら学習塾を立ち上げたいと考えるようになりました。
そのために必要な知識を身につけたい。これがMBA取得を考えた主な理由です。さらに大学院での学びを通して社会の仕組みを知ることも進学の目的でした。学校、学習塾という限られた世界しか知らない私は、生徒の進路相談に確信を持って助言できていたかといえば不安もあったのです。
入学先の選択では海外の大学院も検討しました。経営方針に感銘を受けた、とある企業経営者が海外のビジネススクール出身と知り、素朴なあこがれを抱いたからです。
しかし、語学力の不安からこれを断念。かわりに、国内で唯一、二大国際承認機関(AACSBとEFMD)からグローバル基準の認証を得ており、充実した交換留学制度がある本研究科(KBS)を受験しました。私にとって未知の経営学を学ぶには、まず日本語で基礎を知り、語学のレベルを上げてから海外で専門性を深めたほうがいいと考えたのです。

「経営科学」で課題を乗り越えるための心構えを叩き込まれた

入学後にまず経営に関わる8領域の基礎を学び、その後に専門科目で理解を深めるKBSのカリキュラムは「T字型」と呼ばれます。「T字型」を知った私は、「これは素晴らしい」と感じました。しかし、私が経営に関してあまりに門外漢だったためでしょう。いざ授業が始まると大いに苦労することになりました。いくら基礎でも全く未知の領域をインプットする負担は想像以上だったのです。
なかでも手ごわかったのが基礎科目の「経営科学」です。内容は、気温、湿度などからビールの需要予測をして生産量を算出するといったデータサイエンスの入門レベルなのですが、私立文系大学出身で数学とは長らく縁遠かった私は、「ここまで自分の手が及ばない世界があるのか」と愕然としました。
それからの数か月は、中学校の数学からやり直したり、同級生に助けを求める日々でした。いまでは何とかその概要を把握し、「この手法は入塾生徒数の予測や成績の管理などに用いることができる」と考えられるようになっています。私にとって「経営科学」の授業は、困難な課題を乗り越えるための学び方、心構えを叩き込まれた時間でもありましたね。
2学期は受講科目数を抑えて、独学で語学力アップに専念しました。入学前からの目標だった交換留学を実現するには、TOEFLで基準点以上のスコアを獲得する必要があったからです。努力が実って基準を満たすことができ、現在は選考結果を待っているところです。

「人生を賭けて学びに来ている」と感じられる同級生からの刺激

KBSの前半の1年を振り返ると、「入学してよかった」の一言に尽きます。苦労した分だけ力がついたと実感させてくれる環境がここにはあります。KBSには興味があるが入学を迷っているという方がいらっしゃるなら、入学を強くお勧めします。
KBSの“環境”には同級生も含まれます。MBAコースでは国内随一と評されるKBSに集まった人たちだけあって、みなさんのモチベーションは高く、人生を賭けて学びに来ているという熱意を感じます。実はこの同級生からの刺激も、入学前の私がKBSに期待したものの1つでした。企業派遣の方、実家を継いで経営者になるという方、留学生など、これまでの世界では出会えなかった人たちと、同じ目線で意見交換できるのはこの上ない経験です。特に、経営者の方と同級生としてお付き合いさせて頂けることは、私にとってこの上ない財産です。仕事についてだけではなく、人生、人としての在り方、考え方など、様々なことを学ばせて頂きました。これまでのキャリアや業種を反映して、自分の得意な分野を認識されている方が多く、私も「自分の強みは?」と考えるきっかけになりました。
また逆に、自分に不向きな領域も把握できましたから、どの領域で専門家のサポートを仰ぐべきかがはっきりとしました。そしてその際でも経営者が最低限理解しておくべきことは身につけられたように思います。
KBS修了後は、塾講師の社会的地位の向上にチャレンジしたいと思っています。俗な言い方ですが、講師を“かっこいい”存在にしたい。そんな先生になら、子どもたちも応援してもらえることが嬉しくなり、楽しく学べるはずです。講師の地位向上を通して、子どもたちにそんな環境を提供したいと思っています。

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