慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科

223-8526 横浜市港北区日吉4-1-1
日吉学生部 大学院担当
TEL 045-564-2518

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教授紹介

当麻 哲哉 教授

当麻 哲哉 教授
慶應義塾大学大学院
システムデザイン・マネジメント研究科

プロジェクトマネジメント

ニーズとシーズをマッチングし、新たな技術を開発

慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント(SDM)研究科では、従来の学問・研究領域ではカバーしきれなった領域に踏み込み、新たな技術開発や社会の諸問題の解決に取り組んでいます。
たとえば私の研究室では、光を操る特殊なプラスチックを用いた光ファイバーやディスプレイ材料を使って、医療現場に役立てようという理工学部および医学部との共同研究を行っています。現在、身体に負担を与えない内視鏡手術が主流になっています。これは小さな穴を開けて微細なカメラやメスを体内に入れ、モニターで様子を見ながら行う手術ですが、私たちが開発しているのは、体内の状態が鮮明に把握できるように、高精細な映像を時間差なくリアルタイムに映し出すことによって手術を支援するための技術開発です。
この技術を応用すると、離島や被災地、戦地など、医師が行けない場所に対する遠隔医療でも、モニターに映る患者さんの状態がより微細にわかるようになり診断にも大きな効果をもたらすことができます。
こうした医療システムの開発は、利用者である医師と技術開発を推進する研究者との連携が欠かせませんが、両者の視点の違いや研究の動機、目的が異なるため、なかなか上手くマッチングできないという課題が従来からありました。そこで研究開発プロジェクトにシステムデザイン・マネジメントの手法を組み込むことで、医師のニーズと研究者のシーズをマッチングさせて協力体制を強化できるようにしたのです。

地域創生もSDMの手法で取り組む

遠隔医療のシステム研究は理系的なアプローチですが、もうひとつの研究では埼玉県のある地域の活性化のためのプロジェクトを立ち上げています。こちらはいわば人文社会系のアプローチになります。日本の大きな課題の1つに「地域創生をどうすべきか」という難題があります。私たちが対象とする地域でも、大都市に若者や働く世代の人たちがどんどん流出して過疎化が進み、結果として地場産業が育たず、このままでは地域は疲弊していくばかりという危機感を抱えていました。そこで、市と連携して活力ある地域づくりを目指すプロジェクトをスタートさせたのです。
このプロジェクトはまだ始まったばかりですが、こちらもシステムデザイン・マネジメントの手法で課題解決にあたっています。まず取り組んでいるのは地域の子どもたちへの教育です。地域の将来を担う子どもたちに、SDMの「システム思考」や「デザイン思考」を教え、この手法を用いて地域の良さを再発見してもらい、持続可能な産業のあり方や具体的な商品・サービスのアイデアを考えてもらっています。地域の企業などにも参画していただいて、特産品づくりなどにも挑戦していく予定です。

SDM研究科の学びはバイキング形式の食事のようなもの

遠隔医療のシステム開発や地域創生のプロジェクトには、当然、学生の皆さんにも参加してもらっています。前者では医師へのインタビューや動作観察など実験のプランニングからデータ解析などに携わります。後者では、子どもたちが行うグループワークのティーチングアシスタントとして関わっています。
このようにSDM研究科が取り組む研究は多岐にわたっていて、私の研究室だけでもテーマの幅が広いのが特徴です。SDM研究科は自分の知らない世界と出合える場所といえるかもしれません。
レストランに例えるならバイキングスタイルです。バイキングは和食から洋食、中華などありとあらゆるジャンルのメニューが揃っています。しかし、自分で席を立って取りに行かない限り、座って待っているだけでは料理を口にすることはできません。SDM研究科の学びも同じで、せっかく様々な研究領域があるのに、自らが意欲的に立ち上がって挑戦しないと実りのある学びはできません。自分の専門領域だけでは解決できないことに果敢に挑戦したいという方には、SDM研究科は絶好の環境といえるでしょう。「これをなしとげたい」という強い思い、パッションを持った方の入学をお待ちしています。

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