慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科

223-8526 横浜市港北区日吉4-1-1
日吉学生部 大学院担当
TEL 045-564-2518

  • 資料を請求する
  • ホームページを見る

研究科紹介

現代社会の多種多様な問題の解決を図る全体統合型学問

高度で複雑な問題を可視化し、多視点で捉えて解決していく、それが「システムデザイン・マネジメント(SDM)」の考え方です。システムデザインとは、システムを取り巻く環境、利用者、社会等広い範囲の要因を考慮した上で、将来にわたる予測を含めて技術・社会システムの目的、機能、構築・運営、廃棄に至るライフサイクル全般を考え、総合的にバランスをとり、具体的な姿にすることです。
システムマネジメントとは、その実現のための適切な目標を立て、環境の変化に対応しながら相矛盾する制約を乗り越え、人間とシステムの関係を含む様々な要因を調整し、目的達成に必要なあらゆる活動を整合的に進めることです。
本研究科が世界に向けて推進している新しい学問体系「システムデザイン・マネジメント学」においては、複雑なものごとを俯瞰(ふかん)的に見て整理していく「システム思考(S)」と、新しい発想を創造していく「デザイン思考(D)」に加えて、それを実現に向けて積極的に具現化していく「マネジメント力(M)」の3本柱のバランスが重要であると捉えています。
イノベーションとは、これらが絶妙なバランスを取って進められていくときに起こるものであると、私たちは考えています。

システムズエンジニアリングとデザイン思考の融合

慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科(慶應SDM)では、まず大きく2つの問題解決手法を学びます。1つめは「システムズエンジニアリング」。もともとは航空宇宙機器や軍事システムなどの大規模システムを、多数のスタッフにより着実なステップを踏みながら作りあげることを目的として発展してきました。その後、都市、経営、医療、インターネットなどにも応用され、社会領域も取り扱うようになりました。
2つめは「デザイン思考」。モノづくりをしながら自由に発想を広げていく開発手法で、フィールドワークやブレーンストーミング、プロトタイプを使ったワークショップなどを通じて参加者のクリエイティビティを引き出すことを重視しています。
従来、システムズエンジニアリングとデザイン思考では考え方が相反すると思われてきました。しかし、システムズエンジニアリングだけではユーザーとの共感やクリエイティビティの飛躍が難しく、デザイン思考だけではシステマティックに具現化する面が不十分なのです。慶應SDMでは両者を組み合わせることによって大きなメリットが得られると考え、両者を補完し統合する開発手法を構築しました。日本はもちろん、世界でも先進的な取り組みです。

大きな構想を描き、世界をリードしていく人材を育てる

全体統合型の解決策を提案しながらミクロのレベルまで解決策を精緻化して実行していくためには、この「システムズエンジニアリング」と「デザイン思考」を統合した新しい手法を用いるとともに、それを実現に向けて推進していくマネジメント力の強化が必要です。慶應SDMでは、世界をリードしていく次世代リーダーを輩出するために、多様なプログラムを用意しています。マネジメント力の基礎となる「プロジェクトマネジメント」の知識体系をマスターするとともに、マネジメントに必要な様々なスキルを身につけて、現実世界の課題に対して大きな構想を描き、さまざまなステークホルダーとの調整を行いながらシステムを創っていくことのできるシステムズデザイナーやプロジェクトリーダーの育成を図っています。

真の文理融合の実現

文理融合も慶應SDMの特色のひとつです。今日では、『文理融合』という言葉自体は珍しいものではないですが、残念ながら「融合」ではなく「共存」レベルで終わっているケースが少なくないのです。慶應SDMでは、文系の人材にはディスカッションには欠かせない理系的素養、理系の人材には専門外の知識にも対応できる文系的素養を身につけさせています。そして、プロジェクトなどを通じて、文系理系を区別することなく、常に双方を融合させることで真の文理融合を実現し、木と森の両方を見る力をつけるための学際的な教育が行われています。

国際連携実践的プロジェクト科目「デザインプロジェクト」

日ごろの講義・演習、多様な人材間でのコミュニケーションを通じて培った知識やスキルを駆使してシステムデザイン・マネジメントの総合力を鍛える場、それがデザインプロジェクトです。「木を見て森も見る」「森を見て木も見る」ことができるリーダー育成を目指したSDMの中心的な科目です。米国スタンフォード大学、マサチューセッツ工科大学(MIT)、オランダデルフト工科大学などの世界中の大学からの教師陣による集中講義も含まれています。学生は、少人数のグループに分かれてディスカッションを繰り返し、出された課題を次回の集中講義までに解決します。これらのディスカッションと一連の講義を通して、問題発掘力や創造力、プレゼンテーション力、チーミング力、リーダーシップ、エンジニアリング力、コミュニケーション力、統合力、洞察力、シミュレーションに基づく予測力、意思決定力など、さまざまな実践的能力を獲得できます。

ページ上部へ