慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科

223-8526 横浜市港北区日吉4-1-1
日吉学生部 大学院担当
TEL 045-564-2517

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研究科紹介

創造社会ではゼロから1を生み、価値化できる力が必要

生産性や効率に代わって「創造性」が経済的価値を生み出す創造社会が到来しています。創造性とは、新しいアイデア、表現、プロセスをゼロから生み出す能力のこと。新しく創造されたものは革新的な技術を生み出し、活力ある経済基盤を創り出し、心豊かな社会を構築し人を感動させる。多くの国ではこの21世紀の創造社会に向け、創造性を経済活動の資源として活用する国家戦略を打ち出し、クリエイティブ産業やカルチャー産業の育成に乗り出しています。
慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科(KMD)は、創造社会にふさわしい産業を興し、それを担っていく、国際的に活躍するグローバル・リーダーを育成します。デザイン思考をベースとした豊かな創造力でゼロから1を生み、その生み出したものに対してグローバル戦略を練り、社会的価値や経済的価値を付加して、ストーリーテリング法を駆使し社会に送り出しています。

「KMDメソッド」で「メディア・イノベータ」を育成

KMDでは、創造社会において求められる4つの力の育成をカリキュラム構成のコアに据えています。それは、感動するコンテンツを生み出す「デザイン力」、先端的な技術を生み出す「テクノロジ力」、革新的な産業を生み出す「マネジメント力」、社会先導の政策を生み出す「ポリシー力」の4つ。一般にメディア・コンテンツ分野ではこれら4つの創造性を調和・統合し、創造活動を実践するのみならず、その成果の価値をプロデュースする創造リーダーの育成が大きな課題となっています。KMDでは独自の「KMDメソッド」により、これからのデジタルメディア領域を切り開く「メディア・イノベータ」を育成しています。
その「メディア・イノベータ」を育てるためのプログラムが「リアルプロジェクト」です。これは、社会が直面している課題について企業や行政とともに取り組んでいく、社会的インパクトを重視した産官学共同プロジェクトのこと。デザイン、テクノロジ、マネジメント、ポリシーの4つの創造性を連動させて多様な国際舞台でプロジェクトを推進するリーダーシップを培っていくほか、フィールドワーク、戦略立案、発想術、試作、実行と検証の5つの能力を実践し、コンテンツやサービスの開発、革新的な技術の開発・実証、商品化や起業を目指し、さらに標準化や制度改正など国際社会へのインパクトを重視しています。
KMDではこの「リアルプロジェクト」を最も重要な研究として位置付けており、すべての学生は何らかの「リアルプロジェクト」を遂行するチームの一員となることになります。

海外の機関との連携による国際的なプログラムも豊富

充実したグローバルネットワークもKMDの特長の一つです。具体的には、日吉キャンパスをヘッドクオーターとして大阪とシンガポールにサテライト拠点を設置。日吉キャンパスにはプロジェクトを遂行するうえで必要な最先端設備が整えられており、学生たちはグローバルなコミュニケーション環境を駆使してプロジェクトに取り組み、国際的かつダイナミックな研究を実践しています。公用語に日本語と英語を採用していることもあって、学生の35%以上を20カ国以上の国々からの留学生が占め、ダイバーシティのある国際色豊かなコミュニティが形成されています。
これらの国際的な環境を生かしたプログラムとして、「CEMSプログラム」や「GIDプログラム」があります。CEMSとは、ヨーロッパを中心とする世界トップレベルのビジネススクールと多国籍企業の連合体のこと。CEMSではCEMS MIMというヨーロッパ型の経営理念に基づくプログラムを提供しており、本研究科の学生がこのプログラムに参加して所定の要件を満たせば、修士(メディアデザイン学)に加えてCEMSの学位である国際経営学修士も取得することができます。CEMS MIMはイギリスの「フィナンシャルタイムズ」紙によるランキングからもわかるように、世界トップレベルのプログラムとして評価されているものです。
また、GID(グローバルイノベーションデザイン)プログラムは、KMDと、ロンドンのロイヤル・カレッジ・オブ・アートとインペリアル・カレッジ・ロンドン、そしてニューヨークのプラット・インスティテュートが合同で提供するプログラムです。これらの3都市は、創造性とイノベーションを先導する国際的なリーダー的位置付けであるとともに、アート、デザイン、エンジニアリング、テクノロジ、ビジネスなどの専門性を補完し合う関係にあります。GIDプログラムに参加する学生はこの3拠点に滞在しながら学び、修士号を獲得することができます。
GIDは単なる短期留学プログラムではなく、21世紀の高等教育が担うべき「複数機関連携による教育モデル」への提案でもあります。学生たちはまったく異なる3つの世界的経済圏に身を置き、異なる文化に触れ、生活し学ぶなかで、このプログラムでしか得られないユニークな視点を身に付けていきます。

高機能スタジオなど恵まれた施設環境

また、イノベーションを生み出すコラボレーションスペースとして4つのスタジオを用意しています。プロジェクトルームは修士課程から後期博士課程まで学生たちが集う大きなスペースで、プロジェクトや授業に応じて柔軟な使い方が可能です。デスクをフリーアドレスにしているほか、キャビネットやホワイトボードなどを随所に配するなど、セレンディピティ※を高める環境が整っているため、ディスカッションもごく自然に行われます。
ハッキングスタジオは、アイデアをいち早く形にするためのスタジオ。ブレインストーミングの傍らでハンダ付けから電子回路設計、木材の切り出し、金属加工ができます。複数の3Dプリンターやレーザーカッターも備え、Tinkering(手を動かしてものづくりをしながら発想する方法)やラピッドプロトタイピングといった要請に応えるものづくりの要となる場ともなっています。
一方、メディアスタジオは、音楽演奏から映像撮影までプロフェッショナルなメディア制作を支援する多目的スタジオです。特別講習を受けた学生だけが利用できる専門機材をそろえたミキシングブースも備え、音楽のレコーディングやミキシング、クロマキーを用いた映像撮影、モーションキャプチャーによるモーションデータの記録などさまざまな目的に利用できます。
ネットワークスタジオは高速ネットワークや実験用のサーバラック、3Dや超高精細の動画編集環境を備えた先端技術の実験や開発ができるスタジオで、バーチャルリアリティの研究などで使われる感覚フィードバックの装置や大型の4K(超高精細)インタラクティブディスプレイなどを備えています。
このようにKMDでは、セレンディピティを生み出す環境が、さまざまな形で実現されており、多様な経験や文化、考え方をお互いが認め合い、共有し、そのなかからさらに未来へと引き継げる新しいKMDの文化を生み出していきます。
まさにグローバルに創造性を発揮する人材育成という目標に沿った、恵まれた研究環境だといえます。

※ここでは複数の人が偶然に出会い、コラボレーションすることを意味しています。

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