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リーダーのマネジメント論

ストライプインターナショナル社長 石川康晴氏(上)

「時間の無駄」と柳井さんが忠告 でも京大MBAへ

2017/09/05  (2/3ページ)

■かみついてくる社員こそMBAに

――自分自身が変わった点はありますか。

 「自分の頭の中にあるビジネスモデルを、論理的に、わかりやすく伝えられるようになったと思います。経営者は誰しも実務家としての実践論は持っていますが、それを他人に伝えるのは苦手な人が多い気がします。どこか浪花節調で、5時間くらいしゃべっても、周りの人には全然伝わってないなんてこともある」

 「でも、MBAで教授から整理された形で話を聞くと、自分の頭の中だけにあった実践論が、すーっと整理されてくるんです。それを図表に落として、フレームに分けて説明すれば社員にも伝えやすくなる。社員教育をする人事部に対しても、的確な指示が出せるようになったと思います」

 「そういう僕自身の実感をもとに、アパレル業界では珍しいと思いますが、役員のほとんど全員をMBAに行かせました。彼らの卒業後、第2弾として現在、ブランドマネージャーチームと一部の人事・管理系の社員が5人行っていて、今後は若手のミドルマネージャー層にも行かせる予定です。役員以外はもちろん費用も会社持ちです。特に僕ら経営陣を否定したり、食ってかかる人をどんどんMBAに行かせる方針です」

――食ってかかる人を行かせるというのはなぜですか。

 「23年間も経営者をやっていると、大声でかみついてくる社員こそ、会社を救ってくれるというのがわかってきます。食ってかかるのは、会社を変えようという気概があるからです」

 「彼らがMBAで学んだフレームワークで理論的に経営者や経営陣に説明してくれれば、承認も出しやすい。不満分子を潰すのではなく、彼らにこそお金をかけて、変革のリーダーに育てていかなくてはならないと思います」

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