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リーダーの母校

星野佳路・星野リゾート代表が語る(下)

コーネル大で知った欧米人の本音

2017/08/17  (2/2ページ)

 昨年開業した「星のや東京」も同様です。星のや東京は、玄関に入ったら靴を脱がなくてはなりません。このように、抵抗感を持たれるぐらいに日本らしさをしっかり出すことが大切だと思っています。これだったら、クラスメートからばかにされることはありません。ただ、それだけのことなのですが、個人的には非常にこだわっています。実際、少し前に当時の友人が遊びに来ましたが、とても驚いていました。してやったり、です。

■日本でも卒業生は強い絆を保つ。

 コーネル大学は昨年、ホテル経営大学院を含めた経営学を教える3つの大学院を、統合する計画を発表しました。その結果、ホテル経営大学院は、新たに開校する経営大学院の中のホテル経営学科という位置づけになりました。

 ところが、発表直後から、ホテル経営大学院の卒業生から反対の大合唱が起き、卒業生からの寄付金がストップ。慌てた大学側は、ホテル経営学科だけは独自の入試を認め、ホテル経営大学院時代のロゴも維持することを約束しました。それだけ多くの卒業生が、コーネルのホテル経営大学院で学んだことに強いプライドを持ち、また強いネットワークを維持していることを物語るエピソードです。

 私は正直、あまり積極的に参加していないのですが、日本にもコーネルの卒業生の強固なネットワークがあります。

 私の先輩にそうそうたる卒業生がいらっしゃることは話しましたが、私が在籍した前後やずっと後輩にも、ホテル業界やレストラン業界で活躍している日本人が大勢います。変わったところでは、現キリンホールディングス社長の磯崎功典さん。当時は、ホテル業界以外からも多くコーネルのホテル経営学部にきていました。

 アンデルセングループの吉田正子さんは、私の2年先輩です。現地で生活を始める時に、吉田さんから家具を譲ってもらったりいろいろお世話になったりしたので、今でも頭が上がりません。私は、講演や会食の依頼は原則お断りしているのですが、先日、吉田さんが幹事を務める女性経営者の会で講演してほしいと頼まれた時は、もちろん断れませんでした(笑)。講演後に会食までご一緒させていただき、大変楽しいひと時を過ごしました。

インタビュー/構成 猪瀬聖(ライター)

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