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リーダーのマネジメント論

柳井正・ファーストリテイリング会長兼社長(下)

「エベレストでなく、まず近くの丘に登れ」

2017/06/12  (1/2ページ)

若者は内向き志向といわれて久しい。人口減少時代に突入し、国内市場の今後の拡大は期待しにくい。活躍のフィールドが世界に広がる中、どう自分で判断し市場を切り開く人材を育てるか。「成功体験の積み重ねが大切」と話すファーストリテイリングの柳井正会長兼社長に、人材育成論などを聞いた。

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■現代の若い人は保守的で、安定志向ともいわれる。広い視野を持つ経営者をいかに育てていきますか。

 「なかなか経営者はできないんです。僕らはエベレスト登山をしているんですね。でもいきなりエベレストは無理なんで、まず近所の300メートルとか500メートルの丘に上がってくれ。風景が変わるので、300の次は500、500の次は1000となります。まず低い山に登ろう、目標をつくろうということを考えなければいけないと思っています。日本経済が今のままいったら、本当に残念ですがあなた方の将来はないですよ。それに一生も有限で、1回しかない。僕の宣教師みたいな人をつくって、社員一人ひとりの心に火をつけていかないといけない。無理かもしれないけれども、一人でも心に火を付けることをやっていかないといけない」

 「若い人や変わった人を引き上げる。能力があるのに発揮しない人は、すねているんですよ。もったいない。大会社だとなかなかうまくいかず、即窓際族になっちゃう。そういう人を生かさないといけない。うまくチェックしながら成功体験をひとつずつさせていって、良い経営者に育てる。達成感がないとダメでしょ。若い人はずっと成功体験がないんですよ。親の給料はずっとダウンしているしね。財務だったら財務、人事だったら人事だったり、ひとつのことで強みを出せるようになれば、もっと広くみれるようになる。そしたらやらせてみたらいいんですよ」

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