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私を変えたMBA

夏野剛・慶応大学特別招聘教授(下)

「取締役会で一番しゃべるのは私」 iモードの夏野氏

2017/01/31  (1/3ページ)

 「iモードの父」夏野剛氏(51)によるiモード誕生秘話。「この経験がなかったらiモードは生まれていなかった」という2年間の経営学修士(MBA)留学を終え帰国した夏野氏。後半は、いよいよiモード開発の話に移る。

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■帰国して1年後に東京ガスを退社。ベンチャーの立ち上げを経験して、NTTドコモに転職した。

 帰国後間もなく、友人から、インターネット事業を立ち上げたいというベンチャー企業の社長を紹介されました。日本にもインターネットの時代がすぐやってくると確信していた私は、その人と一緒に、広告収入をベースに無料でインターネットサービスを提供する事業を立ち上げ、副社長に就任しました。

 当時としては画期的なビジネスモデルで、通産大臣賞を受賞するなどスタートは順風満帆。私自身も、早速、ウォートンで学んだ知識をフル活用しながら、戦略・営業担当として顧客開拓に尽力しました。ところが翌1997年、アジア通貨危機がぼっ発して状況が一変。会社は、いわゆる銀行の貸しはがしにあい、あえなく倒産してしまいました。

 その時にちょうど、後に一緒にiモードを立ち上げることになる松永真理さんから電話が掛かってきて、「NTTドコモで新事業を始めることになったが、テクノロジーがさっぱりわからないので手伝ってほしい」と誘われたのです。松永さんとは、彼女がリクルートの「就職ジャーナル」編集長時代に、私が学生アルバイトとして彼女の下で働いていたのが縁で、それ以来ずっとつきあいが続いていました。

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