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私を変えたMBA

夏野剛・慶応大学特別招聘教授(上)

「iモードの父」を魅了 趣味と実益を結びつけた授業

2017/01/24  (1/3ページ)

 世界初の携帯電話向けインターネット接続サービス「iモード」。この画期的なサービスの開発を手掛けたのが、当時NTTドコモの社員で「iモードの父」と呼ばれる夏野剛・慶応義塾大学特別招聘教授(51)だ。夏野氏は、「私がMBA(経営学修士)留学していなかったら、iモードは生まれていなかった」と語る。

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■最初の就職先は東京ガス。会社派遣で米ペンシルベニア大学ウォートン校(ビジネススクール)に留学した。

 東京ガスを選んだ決め手は留学制度があったからです。これからのビジネスマンは、まず英語ができて、国際的に通用するようでないと、成功しない。早稲田大学の学生だったころから、そう考えていました。ですから、MBAもチャンスがあったら挑戦したいと思っていました。

 そのチャンスが入社6年目に回ってきて、1993年、ウォートンに留学しました。

 ウォートンはエリート金融マンの育成で知られ、米大統領候補のトランプ氏も学んだといいますが、大半の人は彼とはキャラが違いますね。

 実際にビジネススクールに入ってみて、ビジネススクールというところは特別なスキルを身に付ける場所ではなく、ビジネスマンとして知っておかなければならない常識を一つひとつ穴埋めするように学ぶところだと感じました。

 例えば、経営者として必要なのは、戦略や人材マネジメントも確かに大事ですが、まず会計知識です。それがないと財務諸表が読めません。現在、社内取締役2社を含め、上場会社7社の取締役をしていますが、取締役会できちんとした指摘ができるのも、経営に必要な基礎知識を一通りウォートンで学んだのが基礎になっていると思っています。

 財務の知識以外にも、授業では、チームワークの大切さや経営戦略など、経営者予備軍として知っておくべき知識を徹底的に叩きこまれます。その意味では、ビジネススクールは、米海兵隊の士官養成学校のようなところです。

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