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私を変えたMBA

ライフネット生命社長 岩瀬大輔氏(下)

「世界を変える」ハーバードで得たリーダーの意識

2016/10/18  (1/3ページ)

 岩瀬大輔・ライフネット生命保険社長(40)の人生観を大きく変えた、米ハーバードビジネススクール(HBS)への経営学修士(MBA)留学。後半は、岩瀬氏が、HBSでの学びを胸に、ライフネット生命の設立に向けて動き出す話。MBA留学は果たして、岩瀬氏にどんな変化をもたらしたのか。

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■授業を通じ、リーダーシップの意識を植え付けられた。

 最初のオリエンテーションや新入生へのメッセージで、学校側はしつこく「これは、あなたの人生を変える体験になるでしょう」と言っていました。当時の私はちょっとすれていて、「コンサルもファンドも経験しているし、MBA出身者とも一緒に仕事をしてきた。いまさら、人生を変えるほどの経験なんて、ビジネススクールでできるのだろうか」と冷めた目で見ていました。ところが、2年間過ごしたら、確かに、私の世界観や人生観は明らかに大きく変わりました。

 どう変わったのか。まず、リーダーシップの意識が芽生えました。HBSは、「世界を変えるリーダーを教育する」を、創立以来のミッションに掲げています。これも最初は、「何を大げさな」と思っていました。しかし、どの授業でも教授が生徒に対し、「君たちは社会を変革する責務がある」みたいなことを繰り返し言うわけです。それまで自分のことで精いっぱいで、自分のことしか考えられなかった私には、とても新鮮な響きでした。

 自分の目線が高くなったことも、大きな変化でした。HBSの授業では、実際にケースで取り上げた企業の経営者が最後に教室に入ってきて、話をしたり議論したりすることが、よくあります。確かに、すごいオーラを発する経営者もいます。一方で、大きな事を成し遂げた割には、なんだ自分たちとあまり変わらないなと思わせる経営者も、正直、何人もいました。

 数多くの経営者を見て気付いたのは、実は、一流といわれる経営者も自分たちとそれほど違うわけではなく、違うのは、志の高さや、やればできるという前向きな思考だということです。だったら自分も、何か大きなことをやろうと思えば、大きなことができるのではないか。そう思えるようになったことも、HBSでの大きな収穫です。

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